水谷ペイントの勉強会を開催致しました。
水谷ペイントの中でも屋根用塗料にスポットをあててみました。
の前に…..
我々が屋根の事をわかっていないとお客様へ商品のご提案が出来ません。
と言うことで今回は、屋根の種類についてご説明致します。
屋根には、大きく分けて【 窯業系屋根材 】【 化学系(アスファルト系屋根材) 】【 金属系屋根材 】があります。
今回はその中でも、一般屋根にもっとも多い【 窯業系屋根材 】にスポットを当ててみました。
窯業系屋根材には〈 粘度系屋根材 〉〈 スレート系屋根材 〉〈 セメント系屋根材 〉の3種類があります。
粘度系屋根材とは…
釉薬瓦(陶器瓦) ・無釉瓦(素焼き瓦) ・いぶし瓦(日本瓦)のような天然の粘土を高温で焼き上げた物です。
耐久性が高く50年以上塗り替えることなく使用出来日本では古くから使われてきた屋根材です。
重く頑丈なため、台風の多い九州地方などで多く使用されています。
~3種類の屋根の特徴~
いぶし瓦とは、粘土を焼き上げる最後の工程で燻化(くんか)させ銀色の色を出した素材です。
手で触ると、脂分と反応し手の跡が付くのが特徴です。
燻化することにより表面が炭状になっており脆くなっているため水谷ペイントでは対応商品がございません。
無釉瓦(素焼き瓦)とは、焼いてあるだけの瓦です。
薬品を施さず陶器の自然の風合いを生かしており、洋風の家等によく見られます。
釉薬瓦と比べ素材の耐久性は悪いです。
釉薬瓦とは、表面をガラス質のうわ薬である釉薬を塗って焼成したものをいいます。
赤褐色や青緑色など、様々な色で製造可能な瓦です。高温焼成のため東北、北陸地方等寒冷地帯でよく見られます。
スレート系屋根材とは…
天然スレート瓦・新生屋根材(住宅屋根用化粧スレート)・波形スレート(繊維強化セメント板)のようなセメントに繊維を混入して強化した
薄い板状の素材です。東海では地震での被害が大きかったため屋根を軽くし被害を軽減するために多く使用されてい
ます。
~3種類の屋根の特徴~
天然スレートとは、粘板岩を薄く加工したものです。鉱物に含まれる成分が年月が経つにつれ石の表面に現れ趣きが表れ
てきます。変色するのが特徴ですが耐久性には問題ありません。
水谷ペイントでは塗装出来る対応商品がございません。
新生屋根材(住宅屋根用化粧スレート)とは、素材の光沢はなく表面に砂がちりばめられてるものです。
主原料にセメントと繊維材料を用い、約5mmの薄い板状に加工し人工的な屋根材です。
新興住宅街など近年戸建住宅によく見られます。
波形スレート(繊維強化セメント板)とは、断面の形状が波の形をした化粧スレートです。継目や重ね部分が目立つた一般住宅には
あまり使用されておらず、倉庫や工場など大面積の屋根に使用されることが多い屋根材です。
セメント系屋根材とは…
セメントと砂を原料とした(モルタル)瓦のことです。
寸法精度が高く、施工性に優れています。洋風の住宅などに多く使用されています。
~2種類の屋根の特徴~
プレスセメント瓦(厚形スレート)とは、セメントと砂を混ぜたモルタルが原料の瓦です。
和形、洋形、平形、S形等さまざまな形状のものがあります。
スレートより厚みがあり重い印象のものになります。瓦の小口に凹凸がないもの。
乾式洋瓦(モニエル・スカンジア)とは、表面に着色スラリー層と呼ばれるセメントや砂などと同質の無機質着色材を1mm以上の厚い
膜厚で塗装され、その後アクリル樹脂のクリヤーが塗装された屋根材です。
メーカーにより、モニエル瓦、クボタ瓦、スカンジア瓦と呼ばれます。
一般住宅などに多く使用されている窯業系屋根材だけでもこれだけの種類があります。
外壁も屋根もまずは素地が何かわからないことには塗料選定が出来ません。
是非、今後の現場調査等の参考にして頂ければ幸いに存じます。