下塗り塗料について

塗料雑談9回目は、下塗り塗料についてです。

下塗り塗料とは、塗装をする際、塗りたい塗料を塗る前にあらかじめ塗っておく塗料のことです。主要な役割は塗装面と中塗り・上塗りとの密着度を高めて剥がれにくくします。

下塗りはとても重要な工程で、これを怠った場合、塗った塗料がすぐ剥がれたり、仕上がりにムラが出来たりします。

下塗り塗料にはさまざまな種類が存在し、塗装面の材質や状態、中塗りや上塗りにどのような塗料を使うかによって何を使うかが変わってきます。

今回は、どのような下塗り塗料があるか、大きく分けた種類別にご紹介します。

シーラー

 

主にコンクリートなど、塗料を吸い込んでしまう材質に使われる下塗り塗料のことを指します。吸い込み止めと密着向上の二つの役割を果たします。

プライマー

密着効果を高める下塗り塗料。鉄部などに塗る錆止めなど。

※プライマーとシーラーは目的が同じ下地調整材のことを指しているので、ほぼ同じと考えていただいて大丈夫です。

 

フィラー

 

ヘアークラック等の細かい亀裂、また軽い凸凹等がある下地に使用する下塗り塗料です。下地の凹凸をなくし、滑らかな面にします。

微弾性フィラー

 

シーラーとフィラーの機能を兼ね備えた下塗り塗料です。小さなひび割れを埋め、さらに柔らかい塗膜はひび割れに追従し、ひび割れが拡大するのを防ぎます。

以上が大まかな下塗り塗料の種類です。

塗料メーカーのカタログを見ると、上塗り塗料には「こんな下塗り塗料を使ってください」と書いてあり、下塗り塗料のカタログには「こんな上塗り塗料の時に使ってください」と書いてあります。今回の下塗り塗料の種類の特徴を踏まえつつ、カタログ等を参考にしていただければと思います。